先日、「梅雨時の老犬おうちケア」でもお伝えしましたが、基本犬は暑さに弱いと言われています。

夏は熱中症になりやすく、犬を飼育するあたっては梅雨時同様に注意すべき季節です。
老犬は特に暑さに弱いので特別のケアが必要になります。
では、どういったケアを行っていけばよいのでしょう?
- 真夏の暑さ対策
- 熱中症と夏バテの違い
- 人間とワンちゃんの快適な温度の違い
今回は、老犬に必要なおうちケアや、熱中症と夏バテの違いなどについて解説していきます。
熱中症と夏バテに注意する
ワンちゃんは個体差はあるものの、暑さに弱い動物です。
そして、熱中症は注意するべきということは周知の通りでしょう。
ただ、熱中症だけではなく、夏バテにも暑い時期は注意しなくてはいけません。
老犬は喉の渇きを感じにくい
シニア期を迎えた老犬は、これは人間も同じですが、喉の渇きを感じにくい。
知らず知らずのうちに脱水症状を引き起こして、気づいた時にはかなり悪化してしまっているケースもあるので、シニアを迎えたワンちゃんの場合は、飲水量にも注意をしてあげてください。
適切な水分量
1日の最適な水分量は、体重1㎏あたり20~90mℓだといわれています。
ただ、これは目安なので運動量が多いワンちゃんはよく水を飲むでしょうから、愛犬が1日どの程度の水を飲んでいるのか、ある程度把握しておくといいですね。
水を飲みたがらない場合の対処法
ドライフードを食べているワンちゃんは、フードに水やぬるま湯でふやかして食べさせると、フードと一緒に水も摂取できるのでおすすめ!





これなら、僕も自然と水分補給ができるワン。
また、水を飲まないのは、飲みにくいからだということも考えられます。
シニアを迎えると筋力が低下してしまい、若い頃のように床に置いた食器からは水を飲むのが大変なのかもしれません。
床に直接置くのではなく台の上に置いたり、ノズルが付いた給水器を使用するなどの工夫が必要です。
老犬は対応調節が衰える!真夏のおうちケア3つのポイント


老犬になると徐々に身体のすべての機能が低下してきます。
若い頃は平気でできていたことができなくなるのは、わたしたち人間も同じですよね。
それは暑さに関しても同様なのです。
ですから、シニアを迎えると若い頃以上に暑さ対策が必須!
ここでは、おうちでの暑さ対策について解説していきます。
①空調管理
室内で飼育している場合は、エアコンなどによる空調の温度調節が重要となってきます。
人が涼し過ぎるくらいがちょうどワンちゃんが涼しいと思える温度なので、室温は22~25℃くらいに設定してあげるようにします。
ですが、冷やし過ぎには注意が必要です。
愛犬の様子をよく見て温度調節を行いましょう。
また、ワンちゃんの寝床などを冷気が当たる場所から遠ざけて、ワンちゃんが寒いと感じたらすぐに避難できる場所を用意しておくと安心です。
②食事


高齢犬になると、若い頃のようにガツガツと食べる事ができなくなります。
夏の暑さも加わって、食べる量も減ってしまいがちに。
消化器官が弱まってきているなと感じたら、食事の回数を多めにしてください。
1回の食餌量を減らし、1日3~4回ほどにすることで必要な栄養を減らすことなく、弱くなったワンちゃんの消化器官に負担をかけずに済みます。
③新鮮な水


のどが渇いたと感じた時にいつでも新鮮な水が飲めるようにしておくことも、大切です。
特に留守がちな家庭は、しっかりと新鮮な水がいつでも飲めるようにしておきましょう。



我が家では外出時には、いつでも飲めるよう3箇所くらいに水を置いています。
また、スマホからいつでも確認できるペットカメラも利用しています。これはいろんな使い方ができるので、ホント便利ですよ。
散歩の時間帯に注意


夏の暑い時期には、散歩をする時間帯にも注意をはらうようにしましょう。
一日中晴れているような「快晴」の日の場合には、朝も夕方の散歩も時間帯に注意が必要です。
気温も注意しなければいけないですが、地面にも注意が必要です。
犬は裸足で歩いているので、アスファルトが熱い時間帯に散歩に行ってしまうと足裏を火傷してしまい肉球を傷つけてしまいます。
まとめ



夏の暑さは人でもマイってしまうことがありますが、犬は人間以上にその辛さを感じてしまっているかもしれません。
特にシニアを迎えたワンちゃんにとっては、夏は一番過ごしにくい時期です。
飼い主&家族が注意して愛犬が過ごしやすい環境を整えて快適に過ごせるようにしましょう。
熱中症は家の中でも起こるので、室内にいるからといって安心はせずに愛犬の様子をチェックしてあげてください。
ただ、冷やし過ぎにも要注意。
冷えすぎると体調を崩す危険性もあるので、愛犬の様子を見ながら快適に過ごせるようにすることが理想ですね。
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